タンパク質が足りないよ


タンパク質が足りないヨ
犬猫(ついでに人間も)の体は20種類のタンパク質から出来ています。ごはんを訴える目も、嗅覚に優れた鼻も、内臓も、もちろん大切な被毛もすべてタンパク質から出来ています。タンパク質を分解するとアミノ酸という部品なります。アミノ酸という小さな部品が集まってタンパク質になり目や鼻や被毛になるのです。目になるアミノ酸の配列は決まっていてDNAにより遺伝します。目になるアミノ酸の配列が1個抜けたり異常をきたしたりすると目の病気になるといわれます。内臓疾患の臓器もアミノ酸の配列に異変が生じると病気と診断されています。痛んだ被毛もアミノ酸の欠如によりおこります。

アミノ酸の種類
20種類のアミノ酸は酸性アミノ酸や中性のアミノ酸、アルカリ性のアミノ酸がありますが全体としては酸性となりpH5前後は被毛の等電点といいます。

必須アミノ酸
体内で自分で作ることが出来ないアミノ酸を必須アミノ酸と言います。食べ物からアミノ酸の栄養を摂る必要があります。アミノ酸が1つでも欠けると身体を正常に維持することが出来なくなります。被毛を維持する為にも良質なアミノ酸の食事が大切です。甘い味のアミノ酸はグリシン、アラニン、トレオニン、プロリン、セリン、リジングルタミン酸があげられ苦い味のアミノ酸はフエルアラニン、トリプトファン、アルギニン、イソロイシン、バリン、ロイシン、メチオニン、ヒスチジン、アスパラギン酸などがあげられます。

アミノ酸は皮膚にも優しい
皮膚もアミノ酸の集合体です。保湿性や肌と同じ成分のアミノ酸は化粧水や乳液にも配合されています。アミノ酸はシャンプーの緩衝剤としても効果的です。
科学の目で見た被毛内部の写真(黒い太い部分は空洞、グリーン部はアミノ酸)   
 
 被毛の表面は固いウロコ状で覆われ中はアミノ酸での結合や塩結合、水素結合などで強く結びついています。犬種により様々の空洞部があり科学的に解明されていません(被毛の知識、北方犬巻尾の考察)ミンクや北極熊の被毛にも空洞があり保温の為といわれます。被毛の細い犬種プードル、ビジョンフリーゼの被毛を観察すると空洞が細く、あるいは空洞のない被毛が散見されます。ダウニーコートになりやすいといえます。被毛の伸びた部位からアミノ酸が抜け出すと損傷毛になります。水分のないパサパサの被毛やツヤのない被毛、枝毛や切れ毛はこうして出来るのです。一度伸びた被毛は自身で再生することが出来ません。必須アミノ酸のように外部から補給することが重要なのです。被毛内部に入るアミノ酸の大きさが重要になります。内部にはいって収着出来るアミノ酸の種類や濃度、大きさが大切です。タマゴの白身もアミノ酸ですが分子量が大きすぎる為、表面にはつきますがシャンプーですぐに洗い流されます

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資料提供はゲルミノのご好意です