犬のゲノム
ゲノムとは
犬猫種を形成する為に必要な遺伝子の全体を言います。「ゲノム」は動物種の固体全体を完全な状態に保つ為に必要な遺伝的情報をセットとして考えることです。犬なら犬、猫なら猫などのように生物種ごとに固有のゲノムが存在します。犬の体はアミノ酸から出来ています。被毛も薄い皮膚もです。アミノ酸の配列の違いが被毛になったり、目や鼻、臓器になるのです。そのアミノ酸の配列が解読されたのです。目になるアミノ酸の配列、耳になるアミノ酸の配列。つまり健康な犬猫のアミノ酸の配列が解読されたことにより病気をもった犬猫のアミノ酸の配列のどこに異常があるか正確にわかるようになったのです。どういう治療法を使えば正常なアミノ酸の配列に戻すことが出来るのか?脅威的なスピードで犬の医学が進歩します。飼い主を悲しませた難病も治療法が確立される可能性が飛躍的に進歩します。犬の病気には盲目症や肝臓ガン、ナルコレプシー(眠り病)網膜障害、股関節、など飼い主である人間の病気と同じことも知られています。犬の遺伝性疾患は確認されているだけで約400種類以上になると言われています。

近親交配
犬のゲノムが解読され、期待されることは病気への治療法です。
おそらくこの地球上で最も集中的に交配され犬は約300種類、動物界最多です。同一犬種による近親交配、しかも徹底的な同系交配は望ましくない劣勢の仔の発現率が高まる結果になることが知られています。ゲノムの解読は遺伝性疾患の解明に役立ち不幸な子供達を救うことが出来ます。

犬の遺伝子の数
犬の遺伝子の数は約18500個、人の遺伝子数は約24500個あり、その差6000個の違いが犬になか人間になるか決定されるといわれます。75%は飼い主である人間と同じであることになります。

本能はどこまで本能か?
鳥類への人間の刷り込みはヒナが孵化して初めて見た生き物を両親と思うは周知されたことですが、タマゴの段階で親トリと隔離し親鳥と違う異質の鳴き声を聞かせ孵化したばかりのヒナに親の鳴き声と異質の鳴き声を聞かせるとヒナは親の方には行かずタマゴの中で聞いた音を選んだ実験が報告されています。(胎教って本当なんだ!)猫もネズミと一緒に育てられれば仲良く暮らせることが報告されています。キツネの研究グループは4万5千頭を30世代に渡り(40年間)繁殖させた結果100匹程の人になついたキッネを生みだすことに成功しています。キッネは人間に甘えるように鳴き、シッポを振りクンクン鳴いて人の関心を引いたり実験者を舐めたり犬のような行動をする報告がなされています。(マークSブランバーグ)氏より育ちと言います。子犬の時から愛情一杯に育てられた仔は飼い主との信頼関係をより深く結ぶことが出来ると言えます。
資料提供はゲルミノのご好意です